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日常のことを語る

バリウムと私

バリウムが飲み干せない者です。健康診断を受ける度に「何とかスキップする手はないか」と思いながら台に乗せられ、しゅわしゅわするものを口に入れられ、不気味な液体を流し込まれ、これで終わったかと思ったらどう見てもさらに健康に悪そうな恐ろしいルックス、恐ろしいテクスチャーのものを流し込まれてぐるぐる回されるがままになる運命を呪ってきました。「なんでこんなに野蛮な目に遭わされる」「ほんとうに医療は進歩しているのか」「人類は幸福に近づいているのか」という疑いが年に一度最大になります。
不幸です。
ささやかな抵抗として、私はバリウムを飲み干しません。最初はカップの底にあと数ミリかというところで哀れげに技師の方を向き「いいですよ(諦め)」と言ってもらうということを繰り返しておりました。最近では自己判断しております。「こんなもんだろ」「これでいけるだろ」と判断し、台にカップを断固として起き、そこに口をふいたティッシュをつっこみます。
以上です。