そういやさ、その同窓会いまだかつてあんなに気合い入れてどこかに行ったことはない!ってくらい気合い入れて行ったわ。
テーマは裕福な奥さま。
当時は実際奥さまだったのよ、吹けば飛ぶような自営だったけど、次期社長の奥さまだったわ。
200キロ離れたら、会社の評判なんてわかりゃしないからね。
《張れる見栄は張り倒す!》と、新しいスーツを買い、従妹を脅してエルメスのバッグを調達し、別な従妹(美容師)にナチュラルにきれいに髪をセットしろと迫り、ついでに当日はエステで顔の手入れもしていったという。
ちょうど痩せていた(自分比)時期ということもあり、わりとちやほやしていただき、醒めた目で見つつも溜飲を下げた私は、相当嫌な奴。
えぇ、そのスーツは二度と着ることはありませんでしたとさ。
馬鹿。
が、満足したからいいの。
