私のこと嫌いなひとがいるのは当たり前。
私だって嫌いなひとはいるもん。
それはわかっているんだけどさ。
あの頃、私の隣に空き机を持ってきて置いたり、机に花瓶を置いてみたり、私の存在をないものとしたりしていたひとたちの多数は、私を好きじゃないにしても嫌いってわけじゃなかったと思う。
ただそちら側にいた方が安全だからね。
便乗していればだいたい安全だから。
今ならよくわかるよ、怖かったんだよね、みんなその対象にされるのが。
おとなにならなきゃわからないんだけどね。
10年くらい前、最初で最後のつもりで同級会に行ったんだよ。
もう大人だからさ、親しげに話しかけられても、あなた私と親しくなんかなかったじゃん!と思っても顔には出さなかったけど、どんなつもりで私の前で笑って話すのかな…と思ったよ。
そしたらね、中にひとりだけいたんだよ。
あの頃の自分を恥ずかしく思うって言ってくれたひとが。
それでようやく終わったんだよ。
20年かかったけどね。
