もうずっと前、うちにはルパンというなの雄猫が居た。
名前のとおり人間からの狩猟に長けていて、焼き魚をつまんだ箸を持った私の右腕に、四本の足でぶら下がってきたときには、そりゃあ驚いた。
こいつがまた名に恥じぬ女の子好きで、恋の季節になって「にゃあ」なんて聞こえたら、すっとんでって何日も帰らない。
しばらくしてげっそり痩せて帰ってくると、ご飯を食べてこたつで寝るだけの生活。
どんなに女の子が庭で呼んでも、もう知らん顔。
庭を見たら、三匹も来ていたことがあった。

んで、今思うにルパンよ・・・
おまえ、けっこう嫌な男だったんじゃ・・・・。
