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ゆきのことを語る

うちの実家、おばあちゃんはほぼ寝たきりで、母はそんな、自分の時間を奪うおばあちゃんが嫌い。
いつも怒鳴ってる。
怒鳴ってもわからないのに。

大病をした父のことも、好き勝手なことをしていたからだ!と言い、父の食事にも生活にも、いちいち噛みつくように文句を言ってみせるが、だからって父の世話も食事の用意もするわけではない。

要するに、自分の役にたたなくなったひとは嫌いなの。
私が父と買い物に行くと、「あんなものを買わせて!なにかあったらどうしてくれるだ!」って電話が入ってくる。

父の健康を願うのではなく、自分の時間とお金を奪う父の「病気」をおそれてる。

母は、自分の心の安定を保つためできるだけ実家に近寄らないようにしている私のことも大嫌い。
使えない・役に立たないから。

そして、私はその母と対峙すること嫌さに逃げている。
放棄してる。
家に近寄りたくない。

いつもこうした方がいいよ、こうすると楽だよと言い続けてきたけれど、私が言う百倍くらいを言い返し、自分がいかに大変か、自分はいかにかわいそうで同情されるべきかと繰り返す。
そして、私のような娘に意見されることは許せないのであろう。
その怒りの矛先はおばあちゃんと父である。
父も「おまえが何かしてくれると、狂ったように騒ぐからもうなんにもしてくれるな」と、私に言う。

妹はそんな両親を見て「ふたりで作った結果がこれなんだから、仕方ない」って言うけれど、働き続けたおばあちゃんと働き続けた父を思うと胸が痛い。

でも、母の声を聞くと具合が悪くなる自分を優先にして口実にして、やはり近寄らない。
私は逃げている。
私は逃げている。

苦しい。