帰宅っと。
友達とは楽しく飲めたんだけど、私は棘が刺さっていた感じ。
店に入った直後から、鳴り続ける電話。
出ると母で、明日確定申告の計算に来いと。
急に言われても無理だと断って切ると、また鳴り続ける。
次は、自分は体中が痛くて動けないのに、おばあちゃんがベッドを降りて杖をついて歩き回るから休めない!と。
おばあちゃんが40センチもある柵を越えてベッドから降りられるわけがない。
自ら杖を探して使うだけの判断もできない。
先週の通院だって、歩くことができずに私が抱いて車に乗せたのだもの。
要するに家事とおばあちゃんの世話をしたくない母が、おばあちゃんを口実に私を呼びつけてやらせたいだけ。
私は、母がいよいよおかしいんだなぁと思う。
自分が遊びに行きたいとこは、夜明けと共に起きて出かけていくのに、しなきゃならないときは体調不良で今にも死にそうだと訴える。
電話で怒鳴り散らす元気があるうちは、体調不良とは思わないよ。
もうさんざんそうして搾取されたし。
私は今の自分を生かしてやるだけで精一杯だから、行かないよ。
なんで自ら裸で茨の森に分け入るようなことをしなきゃならないのだ。
おばあちゃんは私の泣き所で、おばあちゃんが…と言えば私が飛んでくると思っているようだけど、母の都合いいように脚色された話にはもうのらない。
おばあちゃんがもっと元気だった頃、「私のこと好き?」って聞いたら、「好きさぁ」って答えてくれた。
それを大事にして、私は私を傷つけない。
