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ゆきのことを語る

帰宅してから買い物に出たら、同僚に会った。
同僚とはいえかなり年上。
彼は片道一時間かかる先に住んでる一人暮らしの親の家に通う。
認知症が出始めた親のために、一日おきに兄弟と交代で、食事を差し入れ身の回りの世話をする。
今日は2リッターの水のペットボトルの箱を抱えて、私を見て「参っちゃうよ~。今、実家のあたり水道が使えないんだよ。だから、毎日こう」と笑う。
仕事をしながらヘルパーさんとの打ち合わせや、通院の付き添いもする。

見ているほうがしんどくなるくらい、それはそれは忙しそうにして、でも笑っている。
彼はいつも、参っちゃうな~と言いながら笑っている。