中学も高校も教室に居場所がなかった私は、いつも一冊の厚い大学ノートを持って、それにあれこれあれこれ書き付けていた。
思ったこと、感じたこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、そして言いたかったこと。
それは何冊にもなって部屋にたまっていった。
ノートの存在は誰にも言ったことがなかった。
今から十数年前に、そんな話をとても大事だと思っていたひとに言ったら、「恨み帳だね」と言われて、思わず捨ててしまったんだけど、今になってやっぱりとって置けばよかったなと思う。
そして、今になって思う。
あの時のノートは、今のハイクだ。
ひとに見られるものとして書く今は、少し臭みが抜けているけどね。
