私は学校でも家でもスケープゴートだった。
今、よく生きてるなと、ふと思った。
母は大事な末っ子長男は猫かわいがりしていた。
弟を含め、実際に私たち子供の世話をしたのはおばあちゃんだけど。
子供の頃から、母は弟には嫌われたくないから何も言わない。
妹は気が強いから、妹には言いたくない。
常に私に、父への愚痴と呪詛を聞かせ、おまえが悪いからお母さんは不幸だと言い続け、それなのに自分の都合悪いことへの片棒を担がせるのも私。
両親がもめるのが怖くていつでも顔色を見てた。
自分の好みや希望よりも、どうしたら穏やかにおさまるのか、それが何より優先だった。
自分が病気の時には、当然のように呼びつけ、入院の世話から家のことまでぜんぶやらせた。
感謝はなく、すべてに不満をぶちまけながら。
私が入院した時には二週間の入院中、病院に来たのは数回、トータルで二時間くらいだったのに。
洗濯物を置いては、すぐに帰って行った。
家には朝から消灯まで私につきっきりってことにして。
病気の私は、母には降ってわいたような「正当な口実」だった。
今も昔も自分が不幸なのはおまえが悪い、お父さんが悪いからだと呪い続け、私が幸せになることは決して許さない。
覚めない悪夢の中にいるような気がする。
