姪がじいちゃんにオムライスを作ったと言うので、仕事からあがって姪を拾って病院に向かう。
エレベーターホールで父のきょうだい夫婦たちと一緒になった。
当然父のお見舞いに来てくれたものだと私は思う。
それにしちゃ時間が遅かったけど。
声をかけると、「あ、ゆきちゃんだ…。ゆきちゃんはまだ知らないんだよね?まだ言ってないよね?」などと言い始めて、心臓が縮みあがる。
聞けば父のきょうだいが、救急で入院したと。
さて、それを今の父に言っていいのか判断に迷いながら、まずは孫娘がオムライスを出すと大喜びでうまいうまいと食べる。
食べ終わって薬も飲んだ後、そっと病室から出て、父の実家の叔父に電話する。
父から、困ったら叔父に相談しろと言われているし。
「(容態は)あまり良くないな。まぁ、言わにゃあだな…」と言うので父に報告。
ちょうど来た母と共に、父はワンフロアー違いの病室へ向かう。
私は姪を送って帰宅。
なんだか急にいろいろなことが起きてきて、まだ頭がついていけない。
そして、おじおばたちの私を見た時の様子に、父に何かあったのかと凍り付いたのに、父のことではなかったとわかって、あぁ良かった…と思ってしまった自分がちょっと嫌。
