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ゆきのことを語る

空いた埼京線の中、マックの紙のコーヒーカップが車両の中を転がってた。

拾って立てておけば転がらなくなるな、立てようかな・・・と思いながら手が出せない私。

途中から乗り込んで来たバドミントンラケットを持ったふたりの男子高校生のひとりが、転がるカップを見て躊躇せずに手に持つ。
もうひとりも、そのことになにも言及しない。

君たちはすごくかっこいいよ。
私は恥ずかしかったよ。

武蔵浦和で降りて行った二人の前途が、より幸福なものになりますように。