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あさゆりのことを語る

12歳のしおりちゃんがベッドの上でニコッとはにかむ姿を私たちは忘れません。小児病棟から心臓の治療のため私たちの循環器病棟に移ってきたかわいい女の子。
最後に食べたいと言ったのはお母さんと病院に通う時にいつも食べた病院の食堂のラーメンでした。厳しい塩分制限があり、最期は利尿剤でも体から水分が排泄されず、誰もが最期を覚悟してラーメンを食べさせてあげたかったけれど、それはかないませんでした。
あともう何日で中学の入学式だったのに、しおりちゃんは制服に袖を通すことjなく天国へ旅立ちました。私たちにとって、ほんの一瞬舞い降りた天使だったのかもしれません。きっと私たちはしおりちゃんといつもそばで付き添っていたお母さんの姿を忘れません。しおりという名とともに。