【2001.8発行の雑誌に載っていたもの】
菊地「今は嫉妬の時代だから。今、嫉妬と怨念と復讐ぐらいしか人間が強烈な感情になる余地ってないじゃないですか。」
――2ちゃんねるとか?
菊地「うん。この間も話したけど、俺、2ちゃんねるがこれから救済の装置として流行ると思うんだよね。今、2ちゃんの中で愛を説き始めたら衝撃的じゃないですか。(引用者注:電車男は2004年)しかも愛は憎悪と同じくらい中毒性があるから一気に広がっちゃうと思うんだよね。で、2ちゃんねるの中で人間のダークサイドとライトサイドが戦うようなことがあったとしたら、要するに2ちゃんねるが国家と取り変わったってことだからさ。要するにヴァーチャルの中で国家に代わる[場]ができたって証明になると思うんだよ。今んとこ片側のダークサイドしか出てきてないけど、そのうち絶対に反動が来ると思うんだよね。あれだけ一方的に何でももかんでも憎悪で切ってたら、そのうち絶対に何でもかんでも愛で切りたくなるに決まってるんだから。で、その果てにシラけた状態が来るっていう、その前段階として。
『戦後は必ず戦前として戦争の前段階を準備するし、戦争は必ずシラけた戦争を準備する。』その繰り返しだからね。」
――Quick Japan vol.38 菊地成孔(DCPRG主幹)インタビュー p.44.
勝手に引用のことを語る
