例えば、夜道で前にも後ろにも見渡す限り自分一人しかいないとか、あるいはしっかり施錠をしたプライベートスペースに一人でいる、という状況で、道端の枯れ尾花や窓ガラスに反射した模様が人の顔に見えてビクッとなる時の第一反応は、暗がりの中に最初から死者の霊だとか百鬼夜行を連想するのではなくて、ああ誰かいた!一人だと思って完全に気抜いてたわ!、という私的領域の崩壊に起因するものではないかと思う。これを知り合いとの親密度に置き換えて言えば、「気のおけない」→「親しき中にも礼儀あり」に遷移する時の身体の反射で、親しい友人の家に遊びに行って居間で寛いでたらいきなり友人のお父さんが帰ってきた時の反応に似ている。
残業(トナカイ)のことを語る
