今日も皮膚科は混沌としている。 となりでは母親が幼児に絵本を読んで聞かせているが、内容をちょうはしょってるのでなんの話だか全くわからんし、聞かされている幼児も同様にわからんらしく、要所要所で適切な問いを母親に発しているが、その答えのかわりに発せられる言葉はただ物語を推進するためだけに費やされ幼児(と僕)は答えを得られぬままそのジェットコースター的な物語が通りすぎるのを待つしかない。