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教えてはてなハイク!のことを語る

小学校低学年の頃だったと思う
海水浴をしていた私は、遠浅に調子に乗って海底をぴょんぴょん蹴りながら沖に向かった
すると突然、足に何かが絡み付く感触に襲われた
私は海面に顔を浸けて絡み付くものの正体を見極めようとした
そこに見えたのは、無数の、細長い触手(?)であった
今の知識で言うと、新聞紙をシュレッダーにかけたような見た目をしていた
グレーで、黒い不連続な模様があり、薄く細く、先は四角かった
水が濁っていて視界はよくなかったが、その範囲においては一面に生えて(?)いた
ぎょっとして両足とも引きぬいたが、その触手のようなものは追うように絡み付いてくる
私は必死で岸に向かって泳いだ
恐ろしくて、もう足元を振り返ることはできなかったが「それ」はいつまでも私を追ってくる
波打ち際の、もう泳げない深さになっても私は泳いだ
足を底につくと「それ」に引きずり込まれるような感触が付きまとっていたからだ
砂浜を這い上がりながら恐る恐る足を見たが「それ」がくっついているというようなことはなかった

帰宅して海の生物の辞典を調べたが、該当する生き物は見つからなかった
30年以上たった今でも、あれに似たものを見たことがない
数年は恐くて海に近寄れなかった

あれはいったいなんだったのでしょうね?