整体の新人研修などをしていたとき、会社から渡されたテキストに
「右を向いて寝てください」
みたいな表現があった。
私は自分に左右盲のケがあったので、
「お客様な右肩に手を添え、『こちらを下にして寝てください』と言います。あるいは、目隠しを取ってから『壁側を向いて』などのように言います。」
と指導していた。
施術中はお客様から見た左右と自分から見た左右が何度か入れ替わるため、お客様との会話の中でかなり神経を使っていた。
そういう訓練の果て、左右盲はだいぶなくなってきたと思う。
何人も接客していると、「うつ伏せ」「仰向け」が咄嗟に理解できない人もいるのに気がつく。
そんな話をすると、知らない人は「バカなんじゃないの？」と言ったりするんだけど、文字で読むと分かるのに音で聴くと瞬時には理解できないことって人によっていろいろあるんだと思う。
私としては「変人見た話」をするつもりではなく、そういうことがあるから人に口で説明するときは手振りをまじえるなど工夫しないといけないね、と言いたかった。
左右盲は少数なのかもしれないけど、誰にでも簡単にできると思われるが自分は苦手、というものを持っている人は少なくないのではないかな。