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化けの皮ガス爆発のことを語る

顔は横顔の輪郭を描き、片方の眉(まゆ)と目は正面を見たように描く。両肩は正面から、胸と胴は横、臀部(でんぶ)は斜め後ろ、足は横から見たように描く。これは正面性の法則または変動視点描法とよばれるもので、実際に見たままを描くのではなく、観念的な描法であり、第3王朝の初めにすでにこの描法は確立していた。人物のプロポーションも、握りこぶしの長さを基に、額の生え際から足の裏までを18、額から肩までを2、というように厳密に定められており、いわゆるプリミティブ芸術の性格を示している。

[日本大百科全書(ニッポニカ)の解説]