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雨子のことを語る

昨日、あっ、あたしってこういうことに対してひがむんだなあ、へー! と気付いたのです。道行く恋人たちはそっとガン見し、おじさんの自慢話にも適当に相槌が打てる、そんな無神経な私にも抑えられない嫉妬はあったのです。そのときは自分の弱点がわかった気がして、「よしよし、これを避ければいいのね」と展望が開けたような思いであったのですが、一日経って、
 わ す れ た よ。
ふーん。それで「忘れるようなことなら大したことないんだよ」ロジックってありますね。私に限ってそれはないのです。重要なことも、そうでないことも、等しく忘れていきます。私の歩いた道にはいっぱい荷物が落ちています。