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雨子のことを語る

たとえば「息長宿禰王」とかだと初見時読み方を調べるし、そこで一発で覚えるわけです。でもたとば「土井」さんだったら「つちい」か「どい」か、調べないとわかんないけど、なんとなく雰囲気で「どい」だろうとかこの辺は「つちい」だろうとか、流しているわけです。仕事のときは人名辞典でチェックするからいいんだけど(わかっていてもどうせチェックするから)、長年流してきたものは何度辞書でひいてもあいまいなままで。さらに、大人になってから初めて接した語彙は基本的にイントネーションが曖昧になってしまうので、ただでさえ「ばかなの? ねえ、ばかなの?」と真顔で尋ねられることの多い私は、さらにバカに信憑性が加わるのを恐れて簡単な語彙に言い換えて発音することが多いのであり、何が言いたいかと言うと、自分はどうも平均的な40代より、「声に出せない日本語が多い」ような気がするのである。ちなみに「存在」も口では言えない。気恥ずかしくて。「いる」「ある」って言えばいいじゃんって思っちゃうの。