「(三人でのRydeenの)演奏が終わり、僕は心の中で拍手を送っていた。だが、どうも三人とも納得が行っていない様子に見える。(中略)ユザーンが来たから入ってもらおうよ、と提案したのは高橋幸宏さんだった。『僕とユザーンの二人で、アフリカン・ビートっぽい感じにやるといいんじゃないかな』と目を輝かせながら言っている。僕が演奏しているのは、アフリカから遠く離れたインドの民族楽器だ。」
「『ちょうどよかった、小山田くんにも入ってもらおう。「Rydeen」できるでしょ?』
いきなり教授からそう声をかけられた小山田さんの表情にはっきりと『困惑』という文字が浮かぶのを見て、僕は少しだけ笑った。」
「『次の「Tibetan Dance」も小山田くんとユザーンにいてもらおうか。せっかくだし』
せっかく、という言葉の用法が間違っているのではないか、という疑問を唱える間もなく楽譜が手渡された。中間部に盛大な転調が用意されている、素敵な譜面だ。『うん、、これは無理だな』と即座に思ったが、言い出すタイミングは見つからなかった。」
ーU-zhaan「あの日のことを思い出してみた。」『HARUOMI HOSONO & RYUICHI SAKAMOTO at EX THEATER ROPPONGI』より
雨子のことを語る
