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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 113  帝、かぐや姫の昇天を確かめる

こうしているうちに、宵もすぎ、夜中の十二時になりました。
家のまわりが、昼間より明るく光り輝きました。
満月の明るさを、十も合わせたような明るさで、人の顔の毛穴さえみえるほどの明るさでした。

大空から、雲に乗り、おおぜいの人が降りてきました。
そして、地面から五尺ほどあがった所に並びました。
その様子をみた外にいる人も、家の中にいる人も、物の怪に襲われたような気持になって、戦う気持がなくなってしまいました。