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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 102  帝のお召しに応じないかぐや姫

「月の国には、私の父も母もいます。わずかな間だけといって、月の国からやってきました。でも、この国で、長い年月がすぎてしまいました。月の国にいる父と母のことは、もうおぼえていません。

この地上で、長い間滞在したので、月の国へ帰れると聞いても、少しもうれしくありません。むしろ、悲しい気持でいっぱいです。でも、月の国へ帰ってきなさいと命令されれば、いやでも帰るよりしかたがありません」
姫は、おじいさんとおばあさんと一緒に泣きました。