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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 100  帝のお召しに応じないかぐや姫

それなのに、前世の因縁により、この世に生まれました。もうすぐ月の都へ帰る時がきました。今月の十五日に、月の国から迎えにくることになっています。私は、月に帰らなくてはならないのです。

二人がこのことを知ったら、悲しむだろうと思い、この春以来、悩んでいました」
そういって、姫ははげしく泣きました。