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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 96  帝のお召しに応じないかぐや姫

「月をみると、心細くしみじみした気持になりますが、何も悩み事はありません」と。

しばらくして、またおじいさんが姫の様子を見に行くと、まだ物思いにふけっているようでした。
「大切な姫よ、何を思い悩んでいるのかね。悩み事は何かな」
「悩み事は、何もありません。ただ、月を見ると、何となく心細くなるだけです」