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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 95  帝のお召しに応じないかぐや姫

七月十五日の夜。
かぐや姫は縁側に出て座り、月をみながら、物思いにふけっています。

「姫さまは、月をみて、何か心を動かされているようです。ただごとではありません。何か悩み事があるのでは・・・。気をつけて、姫さまのことをみてあげてください」
姫に仕えている人が、おじいさんにお願いしました。

「姫。月をみて、物思いにふけっているようだが、何か悩み事があるのかね」
おじいさんが、聞きました。