かぐや姫 69 石上の中納言と燕の子安貝
日が暮れたので、中納言は、例の大炊寮(おおいづかさ)へ行き、燕の巣をみました。
倉津麻呂が教えてくれたように、燕が尾を上にあげまわっています。
「燕が、卵を産むぞ」
中納言は、家来を荒かごに乗せ、綱で吊りあげました。
そして、巣の中に手を入れさぐらせたが、「何もありません」と家来が。
「おまえの探り方が悪い」
中納言は、腹をたてました。

かぐや姫 69 石上の中納言と燕の子安貝
日が暮れたので、中納言は、例の大炊寮(おおいづかさ)へ行き、燕の巣をみました。
倉津麻呂が教えてくれたように、燕が尾を上にあげまわっています。
「燕が、卵を産むぞ」
中納言は、家来を荒かごに乗せ、綱で吊りあげました。
そして、巣の中に手を入れさぐらせたが、「何もありません」と家来が。
「おまえの探り方が悪い」
中納言は、腹をたてました。