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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 65  石上の中納言と燕の子安貝

「燕の子安貝は、とれたか」
中納言は、使者を派遣して聞きました。
燕は、人がおおぜい登ってきて、巣をのぞいているので、巣に帰ってきません。
燕の様子を聞いた中納言は、「どうやったら、燕の子安貝をとることができるのか」と悩みました。

中納言が困っていると聞き、大炊寮(おおいづかさ)の倉津麻呂という老人が、「燕の子安貝をとるいい方法があります」といって、邸へやってきました。