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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 58  大伴御行大納言と龍の頸の玉

松原にむしろをしき、大納言に船からおりるようにいいました。
大納言は、やっとのことで起き上がりました。

大納言は、重い風邪にかかった人のように、腹がぽっこりと膨らみ、両目はすももをつけたようになっていました。
その様子をみた国司は、にやにやしています。

大納言は、国府に命令して手輿を作らせ、うめきながら家に帰りました。