かぐや姫 54 大伴御行大納言と龍の頸の玉
すると、船頭が。
「長い間、このあたりを船で通っているが、こんないやな目にあったことは一度もない。船が沈まなければ、雷が落ちるだろう。神様の助けがあれば、南の海に漂着できると思うが。あなたを船に乗せたばかりに、こんなことになってしまうなんて・・・」
船頭は、泣きだしました。
「船に乗ったら、船頭だけを信頼するものだ。それなのに・・・なぜ頼りないことをいうのか」
船酔いのため、大納言は口から物をはきながらいいました。

かぐや姫 54 大伴御行大納言と龍の頸の玉
すると、船頭が。
「長い間、このあたりを船で通っているが、こんないやな目にあったことは一度もない。船が沈まなければ、雷が落ちるだろう。神様の助けがあれば、南の海に漂着できると思うが。あなたを船に乗せたばかりに、こんなことになってしまうなんて・・・」
船頭は、泣きだしました。
「船に乗ったら、船頭だけを信頼するものだ。それなのに・・・なぜ頼りないことをいうのか」
船酔いのため、大納言は口から物をはきながらいいました。