かぐや姫 47 大伴御行大納言と龍の頸の玉
大伴御行大納言は、すべての家来を集め、命令しました。
「龍の頸には、五色の光を発する玉がついているそうだ。龍の頸についている玉をとってこい。玉をとってきた者には、ほうびをあげよう」と。
すると、家来たちが口々に、
「大納言さまの命令には従わなくてはいけませんが、龍の頸についている玉など、簡単に手に入れることはできません。どうやって、龍の頸から玉をとったらいいのか。龍を見つけることさえ難しいのに」と。
それを聞いた大納言は、かんかんにおこりました。
