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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 45  阿倍の右大臣と火鼠の皮衣

その後。
皮衣を火にくべると、めらめらと焼けてしまいました。
「焼けてしまったから、これは偽物ですね」
おじいさんが、安倍にいいました。 
安倍は、青ざめた顔で座っています。

「ああ、よかった。これで、安倍さまと結婚しなくてもいい」
かぐや姫が、笑いながらいいました。
そして、安倍が詠んだ歌に返歌をし、箱に入れて返しました。