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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 43  阿倍の右大臣と火鼠の皮衣

おじいさんは、安倍を座敷の中へ招きいれ、お茶をすすめました。
「今度こそ、姫はこのかたと結婚することになるだろう」
おじいさんとおばあさんは、そう思いました。

二人は、かぐや姫が結婚もしないで一人でいるのをみて、心配しています。
立派な人と結婚させようと思うのに、「結婚するのはいや」というので、二人とも姫に結婚を強いることができなかったのです。