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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 39  阿倍の右大臣と火鼠の皮衣

「依頼された火鼠の皮衣を、やっと手に入れることができました。裕福な長者の家や大きな寺などを訪ね、皮衣を持っているかと聞いて歩きました。でも、皮衣はないといわれました。

今も昔も、火鼠の皮衣は、容易に手にいれることができない貴重な物です。あきらめていたら、天竺の聖者が、この国へ持ってきたという皮衣が、西の山寺にあるという噂を聞きました。早速、朝廷にお願いし、朝廷の力ぞえで、やっと皮衣を買い取ることができました。