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かぐや姫のことを語る

かぐや姫 38  阿倍の右大臣と火鼠の皮衣

何年かすぎました。
待ちに待った唐船がやってきました。
家来の小野が筑紫へ帰国し、都へ帰ってくると聞き、安倍は小野の帰りを待ちました。

小野は、安倍がさしむけた足の速い馬に乗って、筑紫から七日で都へ帰ってきました。
小野が持ってきた王けいの手紙には、こんなことが書いてありました。