今年のGWは数年ぶりに熱中して読めた。ああ、まだこんなふうに本に向かえるんだ、ということが発見でもあり、喜びでもあった。ここ数年失われていた時間を取り戻したような気がする。それはあまりにもロックな親鸞を描く吉川英治の筆致がていねいで慈しみと祝福に溢れるやさしいものだったからかもしれない。つい「まだ隠しているでしょう。早く早く!」と前のめりになった。決して嫌いではないけど、わたしの好みでもない。でも、一気に読んだ。図書館に返却日前に、それも翌日に続篇を借りるために行くなんて、好きな作家でない本をこんな勢いで読むなんて、ほんとうに久しぶり。うちは家系的に曹洞宗徒だけど親鸞聖人に感謝したい。南無阿弥陀仏。
本読書のことを語る
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