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雨子のことを語る

私は、エヴァの感想、雨子が一番面白かったわ。見てないけど。なんとなく、ついに、と言う気がして。
「もういいよ、降りて。厭きてるんでしょう?」と肩を叩かれた気がしてwすーっとした。

TVシリーズの前半も面白いと思ってるし、gainaxの技術もすばらしいと思ってるんだけど、あのTVシリーズと一連の劇場版の時点でわたしもうちょっと厭きてるのね。でも、呆れてるのか、厭きてるのか、半々くらいだな、と思ってた。

でも、いいも悪いも世間的には話題になって、そしてあれを、禅問答の問いかけのように受け取るような人たちがいて、新鮮な物かのように扱ってて、そういう、人の心を動かす何かはあったんだよな、凄いな、と思うんだけども、私自身はその状況自体にも、前半あれだけレベルの高い物見せられて、そんなはずはない、と食い下がる層が多いだろうな、とか思いつつ、「アンチである」ということすらエヴァの影響、みたいに語られたりしつつなんか、嫌だったーー!w

そもそも、アニメ自体が、最終回まできちんと作り込まれて、最終回に向かって盛り上がって、というのは、実はそんなに多くない、と思うから、いろいろ解読してるけど、ただ時間がなかった、まとめられなかっただけじゃないのかなーって思ってたし。
「でもでもだって君」がそのまんまの君でいいよー祝福するよーと、でもでもだって君のまま大人になった人たちに祝福される物語、で、そりゃ祝福するよね、だって自己肯定しないとやってられないもんね、という話で、ああ、私、もう、そういうの厭きたわ。何より、でもでもだってである自分に厭きてるんだもん、と思ってた。

それでも、破は「作り手が大人になった」と感じていて、その大人が描く子供を祝福する物語になれば良いな、とは思いつつ、その時知人の言った「でも庵野さんはまだわからない。次で(子供のように)ひっくり返してくるかもしれない」って言う言葉が引っかかっており、実際そうなった、と言う感じか、と思いました。

ただ、見てないので、そのひっくり返しかたが「大人の作り手が、そう簡単な世の中じゃねえぞと理不尽な世の中を敢えて描いて」ひっくり返したのか、はかりかねるので、最終的にTV放送当たりで見ようか、と思ってはいるけれど。(テレビだったら、付いてたからみちゃったー、という言い訳が立つからw)

でも、厭きた、って絶妙だと思う。そうそう。厭きてたんだよ、私も。
あの子の、全く解決しない「でもでもだって」に付き合わされるのに。

金も女にもだらしない夫を持つ女友達が何度も同じ内容の相談をしてくる。それで、何度別れるしかないよ、って言っても、最後は「でも、あの人、子供だけはかわいがってくれるんだよね」「ああ、確かに、そこはいい所だよね」っていって終わる。そう言うのに、3年くらいで大体厭きるように。
女友達は、話したい。話す事で、すっきりするから。でも、聞く方は厭きてる。ループだから。

だからね、私、ちょっと厭きてるのよね。マスコミが捉える浅田真央VSキムヨナに。
新章に入ったか、みたいに言ってるけど、本人、スルーして誘導しようとしてるじゃん。
でも、マスコミはヨナの事を話させたい。3Aに挑み続ける浅田真央でいてほしい。
厭きたんだよね。選手の、そう言う見方に。もう、ずーっと厭きてるんだよね。
あれ、何の話だ。