はじめてさんぽにでかけたそのひから、「さんぽ」のあとは「おふろ」ときめられている。
おさないころはまんぜんとしたがっていた……だが、あるひ、きがついた。
わたしは、「おふろ」が、きらいである、と。
しかしきがついたとき、ときすでにじかんぎれ。
かいぬしの
「まあ。おふろでもなんていいこなんでしょう」
ということば。わたしはかんぜんに、ていこうするタイミングをうしなった。
せめて、「おふろ」にいくあしどりをおもく、うしろあしにちからをこめて「てこでもうごかん」のかまえをとるのみである。
おまけに、こっちのかいぬし(めす)は、
「ぬれねずみみたい♡」
とはしゃぎながら、しつようにみずをかけてくる。
しつれいな。わたしは、ねずみでは、ない。
おまけにきょうは、しゃしんまでとられた。
なんというはずかしめ。
いま、かいぬしは、そのしゃしんをみながら
「写真だとあんまりかわいくないねー」
とかいっている。くつじょくてきである。


