吉野朔実は、私にとって、恐怖を肯定してくれた作家だった。世界は理不尽で恐ろしく、人は絶対的に孤独。前向きに足を踏み出して見ればそこは奈落の底。痛い目みるよ、大丈夫。って言われて安心した。怖くていいんだと安心した。