日比谷図書文化館展示をみてのメモ
鎌倉武士と江戸武士の違い
前者は対公家・寺社との関係で、武士の領地を保証してくれる機関として幕府を認識していた。だからこそ鎌倉のなかですら将軍家の支配の及ばない地域があり、それぞれの守護・地頭は地域に根差していた。彼らの財産は土地であり、高価な宋代青磁も財産目録には記載されない。
後者については、幕府は「天下をとった」絶対的支配者であり、改易や江戸城の造営に動員することができた。藩や幕府への勤務が重要事項で、代々勤務記録を残し、控えは家で伝えてもう一部は藩や幕府に提出していた。
