「コンパニェッロ=仲間、同志」ってスペイン語だったのねー。
なんかこの単語聞くと、映画『ベルリン・天使の詩』で、「人間になって地上で暮らしてる元天使のピーター・フォーク(演:本人)」が、
見えないけど側に居る筈の天使に向かって、お前もこっちに来いよー、人間やるの面白いよー?的な話をした後で、
「コンパニェッロ」と呼び掛けながら、握手をするように自分の手を差し出すシーンを思い出す。
まあ、今やそのピーター・フォークも、金髪の天使カシエル役のオットー・ザンダーも、サーカスの舞姫役のソルヴェイグ・ドマルタンも、みーんな本当の天使になっちゃってる訳ですが……
俺は特に宗教心の強い人間ではないけれど、あの映画の「特に奇跡を起こすでもなく、ただ側に寄り添う天使」ってのは悪くないなー、と思ったもんです。
自殺しようとする人を懸命に宥めようとしても駄目で、できることと言ったら、瀕死の人間の魂をほんの少し安らげてやれる程度っつー。でも、そこがいい。
おやすみなさい。差し出した手に重なる、目に見えない手の夢を。
