ベイマックスからの連想で思い出したのですが、ここ二三日、ふと思い立って『ニンジャスレイヤー』シリーズをTogetterで読み初めている。
ニューロマンサーとかブレードランナーっぽい、サイバーパンク・ミーツ・『ガイジンが想像するハイテククールなジャパン』を更にチープにトンデモにしたような世界観の中で、
極悪非道(じゃないのも居るが)の超人『ニンジャ』に妻子を惨殺され自らも死にかけた男が、「ニンジャを殺すニンジャ」となって繰り広げる復讐譚。
独特の文体はかなり読む人選びそうだし、なんかアクションシーンの書き方とかはやったら「軽い」なー、と思うんだけど、
各エピソードに出てくるゲストキャラ、それもニンジャじゃない普通の人間たちが面白い。
ゲームの腕だけが自慢の、受験競争に追われるギーク少年だったり、イラストレーターとして自立しつつもDV男に苦しめらてれる元娼婦だったり、墨絵画家を夢見てたのに労災で戦闘用の義手をつけられた上結局解雇され、元勤め先を襲う暴徒になってしまう男だったりで、
なんつーかこう、ちゃんと「今」だな、という感じ。
まだ第一部「ネオサイタマ炎上」の途中までしか読めてないんだけど、↑で上げたギーク少年視点の、ビターな味わいのボーイ・ミーツ・ガール話な「キックアウト・ザ・ニンジャ・マザーファッカー」とか、ハードボイルド風味な「フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ」とか、わりといい感じ。ワッショイ!(笑)
