「パレードにようこそ」で俺が好きなのは、炭鉱の街にはちょっと珍しい(?)知的な雰囲気を漂わせてて突然押し掛けたロンドンのLGBな面々にもかなり優しいじいちゃん(おっちゃん?)の話。
演じてるのはビル・ナイだったかな、UK映画の名優(だよね?)だと思うんだけど、あのじいちゃんのそれまでの人生とか、ロンドンのパレードで「詩を愛するゲイたち」(みたいな集団)の旗を見上げる彼の心中に何が去来したのかを想像するだけでグッと来るというか、それだけで別の映画が一本作れるんじゃね、と思ったというか。
話の中の脇役にも、その話では語られない彼らそれぞれの人生というものはあるわけで、見てる側にそれを想像させる、それが想像し得るような話の作りとか運びっていうのは大事だよねー、って思う。
話を「パレードに~」、に戻すと、「とにかく女の子にモテたい!ついてはあのゲイの野郎みたいに格好良く踊れるようになりたい!それが出来たら俺でも絶対モテる!はず!」って理由でLGBご一行の見方っぽくなるノンケ男子ズのエピソードも好きだなあ。
「ダラス・バイヤーズ・クラブ」のロンとかはその究極だと思うけど、自分個人の切実な欲求を追求していったら、それが同時に他の人の役にも立っちゃったよ!理論武装ナニソレ食えるの?っていうのはなんか痛快でいいよね。
