源氏物語興味ない、で思い出したんだけど、東村アキコの『雪花の虎』1~3を読んだんですよ。上杉謙信女性説に依った、「女人謙信一代記」みたいな漫画。
漫画の本筋自体は、この先なんとなく「男に互して仕事(武将業)バリバリこなしつつイケメンにもモテてるアタシカッコいい」的な嫌ーな雰囲気が漂いそうな予感もありつつ、謙信女性説の目新しさ(for俺)もあってか、まあまあ面白いのですが。
この漫画のトピックといってしばしば取り上げられてる、毎回のように入る「歴史モノの漫画に慣れてない女子向け導入・解説コーナー」的なやつね、あれ、正直、 た だ た だ ウ ザ イ だ け 。
例えば、武士は元服すると名前が変わるとか、そんなの今更解説してもらわなくても、NHK大河でも見てりゃ分かることだと思うし(そして大河みてる女性なんて珍しくもないし)、
「女の子はそういうの知らないと思うから」って体でいちいち作者が面白可笑しい(という)顔でしゃしゃり出てくるよか、その分の紙幅で物語を進めやがれ、と思うんだけど、
それまでの東村さんの作風考えると、これは読者の為を考えるというよりは、それをやらずにはいられないのかなー、物語を語るだけに徹することはしたくない(できない)のかなー、と。
っていうか、男が好きな武将の話をするのに、女である自分はそういう事について行けなかったとかってどこの話よ?
"歴女"って単語もあるくらいだし、歴史を題材にしたドラマやゲームとかって鉄板だと思うし、特に戦国と幕末に関してはそれなりに知識もある人、女性にも決して珍しくはないと思うんだけど。
なんか空振ってる感じしかないんだけどなあ、ううむ。
