世界各地で起きた連続テロの件、あっちこっちで「パリばっか心配されんのおかしくね?レバノンやバグダッドはどーでもいいの?」って意見が目につくようになってきた。
人の命に軽重があったらマズい、って観点からしたら全くもってその通りだと思う一方で、自分にとってより身近な場所のことがより気になるのは無理もないわけで、その点で言えば、日本の多くの人(俺も含む)にとって、バグダッドやレバノンはパリに比べるとまだまだ馴染みが薄い場所なんだろうなあ、とは思う。
あと、「帝国主義華やかなりし頃にゃ、中東やアフリカを植民地化して金巻き上げてたフランスが、今になってちょっとテロられたくらいで騒ぎすぎだろ。その状況を招いたことへの責任が自分にないとでも?」
みたいな、更に辛辣な意見も目にした。
「フランスには責任がある」ってとこはわからないでもないけど、国全体がやらかしたことのツケを、その国の単なる一国民でしかない個人が、そいつの命や身の安全でもって購わなければならんってのはただの理不尽でしかないと思う……。
個人的には、今回のパリとかの、紛争地でない場所で起きたことに比べると、中東とかアフリカとかの紛争地域で起きたテロについては、関わりが薄い土地だってのに加えて「またか」的に麻痺しちゃってるとこはあるなあという反省がある。
世界中のどこの誰でも、いきなり殺されたり怪我させられたくはないよなあ。そこは忘れたくないもんだ。
今更ながら、犠牲者の冥福と、この手の事件が(なるべくならば)繰り返されないことを、どこへともなく祈るばかりだ。
