大きな炸裂音が大の苦手だった自分にとって、ピストルだの花火だの満載の運動会は恐怖のイベントだった。
徒競走のときは間近で炸裂するピストルに備えて、耳をふさいでスタート位置につくのが常套であった。当然、スタートは出遅れた。あほだ。しかし子供の頃の自分にとってはまさしく死活問題で、それしか身を守る方法がなかったのだ。
だが非情にも、うちの小学校は4年生からクラウチングスタートをとる決まりがあったのだ。耳ふさげないじゃん……! すぐそこまで迫りくるピストル。はたして私は心を平静に保っていられるのかッッ…………!?
( ´-`)。oO(つまりどうやって乗り切ったのか記憶にない……)
( ´-`)。oO(まあ自然と平気になったんだろうな、たぶん……)
