【とりとめもなく書く】
フィギュアスケートファンの特異なボキャブラリーってあるじゃない。関係者でもないのに「表彰台にのぼらせてあげる」「メダルを取らせてあげる」ってやつ。なんとなーくモヤッとするあれね。
見方によっちゃあ保護者的でほほえましいセリフとも言えるけど、中には選手を自分の所有物みたいに扱って、選手の尊厳や自由を極端に制限する方向に捻じ曲がっちゃう人もいるんじゃないか。行き過ぎたタニマチ精神っていうかね。
芸能の世界だと、ダンス評論家の乗越たかおが著書に書いてたけど、某バレエダンサー(ぼやかして書かれてたけど、まあクマテツのことですわね)が趣味のスポーツカーをバンバン買ってた頃に、あるマダムが「いやあね、自分ばっかり儲けて。私たちがどれだけお金を注ぎ込んだと思ってるのかしら」と憤慨されていたそうな。まあ、このマダムは有名なバレリーナのお母様だそうなので、ただのファンとはだいぶ事情が異なりますが。こんな引き合いの出し方で申し訳ない。
ただ、縁もゆかりもない一介のファンがこういうこと言い出すと危険、というかもう言い出してるだろーなーと。安藤さんの「お茶してるだけで『そんな暇があったら練習しろ』って言われる」というのはズバリそういうことだと思うのな。
スケートにしろバレエにしろ、ファンが足を運ぶ最大の理由は「日頃の息抜き」であるのは間違いなく。相手も人間である以上、同じものが必要だということは心に留めておきたいもんだ。なんならスタバの割引券とかもプレゼントしてみちゃったり。スタバ、行かないからよく知らないけど、サービス券的なものあるのかしら。
とりのすのことを語る
