id:emuzou は
穴の塞がったえむぞうのことを語る

【思い出の扉が開いたので殴り書き】
中学の合唱コンクールは、文化祭らしきものと一緒に開催していたけれど、文化祭らしきものが展示オンリー、生徒の保護者以外は来校禁止の非常にショボい様式だったので、合唱コンクールの方に無駄に力が入っていた。
中学三年次の受賞の行方は、男子がどれだけ本気を出すかにかかっていて、要するにうちのクラスは目立ちたがりの男子が多かったという事だ。何しろ同じクラスに「番長」なる者がいた。当時ですら前世紀の、とまではいかなくても前時代の遺物と思っていた存在が隣の席に座っていて、他所の学校と乱闘騒ぎを起こしていたなんて知ったときのカルチャーショックたるや。「おいおい、ここは東京だぜ!もう20世紀も終わるんだぜ!」と叫びそうになったものだ。

高校は単独で「音楽祭」なる形式でやっていた。
こちらは、クラス発表はオマケで、2部の有志発表に音楽好きが全力を尽くす仕様だった。部活の先輩は2部の方で、バンドを組んでMr.BIGの歌を熱唱していた。
そんなわけでクラス発表はネタに走りがち。毎年何処かのクラスが「恋のダイヤル6700」を全員トンボメガネを装備して振りつきで歌っていたりした。
そんなわけで2年次の「ヤングマン」も、冗談のつもりで男子が言い出して多数決で決定、決定後は「マジかよー」と言って発案者達が逃走。音楽祭委員の人望のある女子が「あいつら好き勝手に提案しといて!!」と憤慨しながら合唱アレンジを考えていた。ライバルは3組の「LOVE YOU ONLY」だった。
しかし3組の方は、選曲こそ新鮮だったものの、ちょっと振りをつけて歌っている程度。対して、担任・副担任ともに名物教師であった我ら1組。
ゆるい校風の中で1人で熱血教師として頑張っていた担任に要所でバク転をしてもらい、ギリシャの哲人の様な風貌で「現代社会」の授業なのに1年中「リグ・ヴェーダ、アーユル・ヴェーダ、マハーバーラタ、ラーマーヤナ」と唱えるインド愛好家の副担任に英語でカウントをさせた人間力の勝利で圧倒的な支持を得たのだった。でも本当に何の賞を貰ったのか思い出せない。