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穴の塞がったえむぞうのことを語る

フィギュアスケートを観始めた頃はジャンプがあまり好きじゃなかった。演技の流れが途切れるから。なんであんんあにたくさん跳ぶの、くらい思っていた。

ジャンプってきれいなんだと思ったきっかけは本田武史だった。私が見始めた頃は既に怪我続きで調子を落としていたけど、それでも彼のジャンプの幅や高さに惚れ惚れした。
無良君は最近よく海外のファンなどから、大輔に似てると言われるけど、私はジャンプやスケーティングが本田武史に似ていると感じていたし、それが私が無良君を好きな理由の一つ。

しかしそうは言っても男子のジャンプと女子のジャンプは別物と思っていた。今も思っているけど。
ついでに女子においては、スパイラルシークエンスがどうにも退屈で好きじゃない要素だった。当時3秒保持を4つの姿勢でとかやってたしな。

それが印象が変ったのが、2007年の東京世界選手権の生観戦。生で見ると、女子選手のジャンプにもそれぞれに個性が感じられて見応えがあった。
特にキム・ヨナとカロリーナ・コストナー。
キム・ヨナのジャンプは、見たらもう歓声を上げずにいられない幅と高さ、セカンドジャンプがファーストとほとんど高さが変らないとか、本当に笑っちゃうぐらい完成度の高いジャンプだった。
一方でコストナーは、抜群に流麗なスケーティングがそのままジャンプに転化されたような、流れるような3+3。空中にジャンプのトレースが描かれてキラキラ輝いているようだった。
この2人はスパイラルシークエンスもよかった。どちらもスピードがあって、リンクを大きく伸びやかに使うので、退屈なんて思う隙が無かった。
よく「この選手は身体が固いのでスパイラルがダメ」みたいに言う人がいるけど、スパイラルの肝は足元。私も当初はその理屈がよく分からなかったけど、現地で試合を見て実感した。

何が言いたいかというと「キムヨナのジャンプは破格にすごい」というのはまったくその通りだよなという話でした。