2010年のジャパンオープンのときのこと。
となりが小学校低学年程度の娘2人と母親という3人連れだった。その3人の席がブロックの一番端で、通路側に母親、その隣に下の子、その隣(私の隣)に上の子という並びで座っていた。
フィギュアスケートの会場に子どもを連れてくる事は、いわゆる「スケオタ」の大部分からは歓迎されていない。演技の最中に大声を上げたり、退屈して暴れたりする子が目に付くから。
母親もその辺り察していたようで、はじまる前から「静かにしててね!」ときつい口調で子ども達に言い聞かせ、はじまってからもピリピリしていた。
それでも私の隣の上の子は我慢ができない性質のようで、最初に男子の競技が始まった早々に
「まおちゃんはー!?」
母親に「まおちゃんはもっと後よ。最初は男の子から」と言われると
「えー!?男の子やだー!!女の子の試合だけにしてーー!!」
と叫ぶ。
正直この時点で若干イラッとしていたけど、母親がかなり神経質になっていたのが見て取れたので、私は黙っていた。
でも何かこの上の子は、母親の気を引きたくてやっている部分があったようで、男子の競技の途中で、母親が下の子を連れてトイレに行っていた間は、一人で大人しく漫画を読んでいた。
男子の競技が終わった後の休憩時間に母親と妹が戻ってきて、3人でロビーに出て行ったのだけど、その拍子に姉の方が読んでいた漫画を座席の下に落とした。
戻ってきてから漫画がない事に気付いて、慌てて探していた。漫画は2列ほど前の席の人の足元まで滑っていっていたようで、拾ってもらった後母親は
「気をつけなさいって言ったでしょ!!!前の人に当たったら怪我すんだから!!絶対に投げないで!!!」
と姉に雷を落としていた。いや足元を転がっていっただけだから・・・と言いたくなる程度に、叱られる子どもも過剰に神経質になっている母親も不憫に思えた。
そして待望の女子の競技が始まったわけだけど、子ども達は「まおちゃん」だけが目当てだったようで(ちなみに母親はプルシェンコが目当てだったので、プルさんの演技が終わった後はトイレタイムにしていた)、最後から2番目の滑走順の彼女が出てくるまでまだ我慢の時間。
それが小さい子どもには辛かったようで、私の隣に座っていた姉は、演技の最中だというのにゲーム機を出して音を出してゲームをはじめた・・・母親はやたらとピリピリして子どもの行動にいちいちヒステリックとも言えるような叱り方をしていたのに、こういう完全にNGな行動には気付かない・・・
更に椅子に対して斜めに腰掛け、隣にいる私にもたれかかってきた。
流石に辟易して、注意しようと思ったところで姉はゲーム機をしまって、また漫画を出して読み始めた。斜め座りは相変わらずで、完全に私が彼女の背もたれになっていた。
我慢の限界だったので、私は彼女に「まっすぐ座ってくれる?」と言った。
すると彼女はビクッ!として背筋をピンと伸ばし、母親は顔面蒼白の状態で娘に「何をやったの!何をやったの!」と怒鳴りつける。注:女子の競技進行中。
その後母親は憤懣やるかたないといったようなオーラを発散しながら、姉と席を入れ替えて私の隣に座った。
正直、最初からこうやって座ってくれればよかったのに・・・と思った。
そして浅田真央の演技が終わると、最終滑走のジョアニー・ロシェットの演技がはじまる前に母親は立ち上がり
「帰ろ!まおちゃん終わったよ!」
そして私のほうをちらと見て
「隣のおばちゃん恐いから!帰るよ!」
と聞こえるように言い残して会場を出て行った。
逆ギレかい!
散々子どもに「人に迷惑をかけるな!」とヒステリックに怒鳴っていたくせに!
私は子供に対して怒鳴ったりとかしてないし、注意するに至るまで散々無作法を我慢してきたのに。
そりゃ、演技中黙々と滑走順プリントされた用紙にジャンプ構成メモしている姿はオタクっぽくて恐かったかもしれないが。怪我明けで、来てくれただけ御の字と思っていたミハル・ブレジナが4回転!しかもサルコウ!跳んだんだから記念にメモでも残しておきたくなるじゃないか!しょうがないじゃないか!オタなんだから!(脱線)
最近、公共の場で騒ぐ子どもとかしつけのできていない親の話題をちらちら見たので、ついつい蘇ってきた記憶を書きなぐった。
しつけってなんだろう・・・(´ω`)
